蔵だより

いずみ会

去年、ひょんなことから、「いずみ会」という会が発足した。「水」が中心テーマであることと、こんこんと湧き出でる源であろうという思い、その日の 宴会場が「いずみ屋」さんであったということから、この名前になった。(もっと美しい標語がいっぱいあったと思うが正確には思い出せない)
いわば、全員思い思いの夢を抱いて、共同幻想と非共同幻想の狭間を揺れながら、会は発足したと思う。

テーマは、水であり、川であり、水路であり、水運であり、植生であり、生態であり、自然であり、町並みであり、街づくりであり、とみんなてんでに思いを果てしなく広げていく。
数回、会合あるいは飲み会を経た後、泥舟に乗る企画が浮上した。そこでまずは、実際に、泥舟にのり、川をこいでみようということになった。
そこで先日、会のメンバー3人で、衣ノ渡川を泥船で航行してみた。
使用した泥舟は、丸高所有というより不要品として譲り受けた泥舟。雨水をたっぷり積んだ泥舟から、1時間ほど掛かって水をかい出し、浮上させ、こぐ棹は竹をきり用意した。

川の水深は、かなり浅い。わずかさかのぼると御蔵橋の下で、コンクリートによる浅瀬ができており、それ以上は進めずに引き返した。
なぜ浅瀬が作られているのか不明。
諏訪湖近くまで下ると、葦なのか、立ち枯れた水草が生い茂っており、それ以上、下ることができなかった。
川のほとりを歩く人と話をすると、「この寒い時期に、舟に乗って、物好きだね」などと言われてしまう。しかし、単に路を歩いていたなら、決して話すこともない人たちと、物好きな船下りを介して会話ができる。
途中、小学一年生、接骨医院の子供のレイ君が話しかけてくる。そのあたりは川が深くなるとか、川遊びの経験を話してくれる。舟が移動するに沿って、路を走 り、追いかけてくる。けがをしてはいけないからと、乗せなかったがあまりにも、興味深げに話をしてくるので、乗せることにした。乗船するとおとなしく乗っ てくれていた。
水草の生い茂るあたりは、いろんなゴミの集積場となっており、改めて、川に気を配ることがなかったことを感じる。

久しぶりに、子供の頃の川遊びを思い出した。